天候不順による農作物災害にかかる緊急要望


 今夏の低温、日照不足等に起因する農業災害は、水稲の8月現在の育成概況が県平均で「不良」となったことをはじめとし、果樹、野菜等の農作物に育成の遅延や品質の低下など大きな被害をもたらし、農家に深刻な打撃を与えることが懸念される。
 昨今の農業をとりまく環境は、米政策の改革をはじめ、輸入農産物の増加による農産物価格の下落、担い手不足、高齢化、農業地域の過疎化等課題が山積しており、このような中でのこの度の災害は、農家の営農意欲の減退につながる極めて憂慮すべき事態である。
 よって、県においては、被害農家を救済し、農業経営の安定と再生産の確保を図るため、病害虫防除の徹底及び農薬費の助成、被害対策の技術指導、被害農家への財政支援等について特段の措置を講じられるよう要望する。

平成15年9月2日
        
                               福島県市長会会長 藤 森 英 二